パリパリ!カットりんご飴|元シェフの作り方とボジョレー合わせ
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お祭りの定番だったりんご飴は、2014年に専門店が登場し、2020年ごろから増えて、SNSでも見かけるようになりました。
料理や洋菓子の世界にも、提供方法を変えてヒットするものがあります。このりんご飴をカットするというアイデアは、本当に秀逸だなーと思います。
丸かじりからカットしたものに変わると、食べやすさだけでなく、味の感じ方が全く変わります。僕も初めて食べた時は、感動レベルの衝撃でした。
今回は、おうちで失敗しないためのコツから、カットのしかた、ワインと合わせる大人の楽しみ方までをご紹介します。
おうちで失敗しないための3つのポイント
自宅のキッチンでも、あの美しさとパリッとした食感を再現するための、大事な点は次の3つです。
- 途中で混ぜない、150℃になるまで火を止めない
結晶化を防ぐことで、なめらかで透明感のある飴に仕上がります。大事なルールです。 - 温度をきっちり測る
感覚に頼らず温度計で見極めれば、失敗しにくくなります。 - 仕上げはしっかり冷やす
余分な熱を素早く逃がすことで、パリッと弾ける食感のピークが生まれます。
材料(りんご2個分)
- りんご:2個(品種は好みで)
- グラニュー糖:200g
- 水:60ml
- 色粉:好みの量(味には影響しません。しっかり赤いほうがおいしそうに見えます)
- 割り箸:2本
道具
- 鍋:りんごがすっぽり入る、テフロン加工のミルクパン
- デジタル温度計(揚げ油にも使えるもの)。ガラス製なら、200℃計など高温が測れるもの
- クッキングシート
- キッチンペーパー
- 包丁
鍋は、直径が大きいと飴の温度が均一にならず、結晶化やキャラメル化しやすいので、りんごがすっぽり入る大きさを選びます。テフロン加工なら、あとで洗うのも楽です。
デジタル温度計は、近くで見つからない方は通販でも手に入ります。
りんご飴の作り方
※飴は150℃前後の高温です。素手で触らず、やけどに気をつけてください。
りんごを洗って、水気を完全に拭き取る
りんごをよく洗い、キッチンペーパーで水気を完全に拭き取ります。水気が残ると、飴がはじけたり、はがれたりしやすくなります。ヘタの中心から、割り箸をまっすぐ挿します。出来上がったりんごを置く、クッキングシートも用意しておきます。
鍋に材料を入れて、色粉を溶く
鍋にグラニュー糖と水を入れ、色粉を溶かします。
混ぜずに、強火から中火で温度を上げる
火にかけたら、鍋をじっと触らずに、温度が上がるのを待ちます。混ぜると結晶化しやすくなるからです。最初は強火で、110℃くらいになったら中火にします(弱くしすぎないように気をつけてください)。
温度を測って、150℃で火を止める
温度計は、最初から最後まで差しっぱなしだと手が熱くなります。120℃まではときどき確認する程度で大丈夫です。120℃を超えたら、挿したままにします。
150℃になったら、すぐに火を止めて、りんごを飴に潜らせます。全体を飴でコーティングしたら、クッキングシートの上に置きます。
りんごの大きさによっては、ヘタの周辺に飴がつかないことがあります。クッキングシートに置いたあと、上から少し飴をかけてください。
冷蔵庫でしっかり冷やす
冷蔵庫で、最低30分、できれば1時間以上冷やします。余分な熱を素早く逃がすと、パリッと弾ける食感になります。
りんご飴の切り方:①〜④の順で芯を外す
りんごを上から見て、図の①〜④の順に包丁を入れます。芯の四角を残して、周りを切り分けるイメージです。
芯から外したあとは、食べやすい大きさにカットします。飴に刃を当てた状態から、力を入れて一気に切ります。


大人の寄り道:ワインを合わせて楽しむ
パリッとした甘酸っぱい飴とジューシーなりんごは、合わせるお酒次第で、最高のおつまみに昇華します。
ボジョレー・ヴィラージュ(ガメイ種):僕のおすすめ
僕のおすすめは、赤ワインのボジョレーです。ボジョレー・ヴィラージュは、ガメイ種で果実味が主役、酸味と渋みも穏やかなので、りんごと飴の甘さ、ジューシーさにちょうどよく寄り添います。飴の甘い香りともマッチします。
ボジョレーヌーボーなら、ヴィラージュよりフレッシュ感が強く、タンニンもさらに柔らかい味わいです(例年飲んできた印象です)。ガメイ種で、若くて果実味が主役のヌーボーは、りんごのジューシーさとよく合う、とソムリエとして太鼓判を押します。
ボジョレーヌーボーの解禁日は11月の第3木曜日、2026年は11/19です。僕も今年は、この合わせで食べるのが楽しみです。
ヴィラージュにシナモンをふりかけると、ばっちりでした。おすすめは、ヴィラージュにはシナモンを振って、ヌーボーにはそのまま、りんごをストレートに味わうことです。
ボジョレー・ヴィラージュは、近くで買えない方は通販でも手に入ります。
併せてボジョレーヌーボーの予約も始まってます。
※お酒は20歳になってから
シードル(ドライ):りんご同士で寄り添う
りんごのお酒であるシードルは、りんご同士で同調する、爽やかな組み合わせです。ドライなタイプなら、炭酸と酸味が飴の甘さをさっと流してくれるので、りんごの香りを楽しみながら、すっきり飲めます。
※お酒は20歳になってから
アスティ・スプマンテ:甘口の泡で、デザートに
マスカットの芳香と華やかな甘さが、デザートとしての満足感をさらに引き上げてくれます。甘口なので、飴の甘さに負けません。
お酒は20歳になってから。
おわりに
作る楽しみと、大人の楽しみ。休日のひとときが、少し楽しくなればうれしいです。
専門店には、シナモン以外にも色んなバリエーションがあります。最近はシナノスイートで作るのがお気に入りで、今年は試したことがない紅玉にチャレンジしようかな? みなさんも、りんごとワインの、お気に入りの組み合わせを探してみてください。
香り高くしかりとした酸味の美しい紅玉でみなさんもりんご飴つくってみませんか?
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ゆきお
イタリアンの現場で15年働いた元シェフ。ソムリエの資格を持ち、現在はパティシエ・ジェラート職人として、食の商品開発(OEM)にも携わっています。「理屈がわかると、料理はもっと楽しくなる」をテーマに、家庭で再現できるプロのコツを発信しています。愛犬は黒柴のぷうぷうと、チワックスのぐうぐう。
